IC21のブログ

2017/07/07

賃貸住宅の空室を防ぐ!【建具の工夫でこんなに変わる①】

こんにちは、IC21です。

毎日暑い日が続きますね。

今日は七夕です。街では色とりどりの短冊が夏の情緒を感じさせてくれますね。

さて、今週と来週の2回に分けて、賃貸住宅の空室を防ぐシリーズの

【建具の工夫でこんなに変わる】をお伝えします♪

 

賃貸物件にとっては、お部屋がきれいで機能的であることがとても重要です。「きれい」は、クリーニング、クロスの張り替え、塗装の塗り直しなどで改善できますが、「機能的」というと、使い勝手が良いことが大切ですので、その改善には大幅な間取りの変更が必要となるケースもあり、費用的な負担がネックとなります。

今回のテーマの「建具」は、その工夫によっては、少ない投資で大幅に部屋の機能性を高くできる便利なものです。例えば、間仕切壁から引戸への変更だけで、部屋のボリュームを増やす、使い方を変更してフレキシブルな間取りにする、等が可能となります。最近、買物は自宅にいながらネット通販で済ませるという「巣ごもり消費」、食事は外食を減らし健康志向と節約のために「おうちごはん」という新しい生活スタイルも好まれているようです。自宅で過ごす時間が増える傾向があるということは、「機能性」を含めた居住空間の心地良さ、が求められます。今回は建具を工夫することで心地良い空間を作れる方法をご紹介します。

 

「どうする?昭和なふすま・安っぽいドア」

昭和の建物には和室が多く、押入があり、建具と言えば襖というのが一般的でした。現在は洋風の生活が主流になり、新築物件では和室のないプランが増えているのに対して、中古物件ではまだまだ和室プランが多いのが現状です。そこで古い襖の襖縁を外して、壁と同じクロスの太鼓張りにする方法や化粧板を貼ることで洋風の生活に馴染みやすくなります。

安っぽい引戸、開き戸はシンプルモダンな扉に取り替えるだけでも空間がグレードアップします。インテリアに合わせて色柄を選んで部屋に統一感を与えましょう。取っ手は引き戸では小さめのものが最近のトレンドで洋室にも合います。開き戸の引き手はレバーハンドルが主流です。リビングダイニングの建具でしたらガラスが入ったデザインを採用しますと高級感が出て華やかなイメージになります。更に進化した扉にはソフトクローズ機能が付いています。これは引戸や開き戸を閉めるときにバタンと大きな音がしないようにしてくれる賢い金物で、自動的に静かに閉まります。室内、近隣への防音対策になる優しい建具となります。

間仕切壁はリフォームによりシンプルな引き戸を取り入れると、幅広い年齢層に受け入れられるスタイルに生まれ変ります。多機能な部屋を演出できれば居住者は生活を楽しむイメージを膨らませられる事ができるでしょう。引戸の扉仕上げは、シート材仕上にすれば無地や木目調など豊富な色柄から選べます。インテリアのコンセプトに合った色柄を選べば雰囲気を一新することができます。

床のリフォームを一緒にできる場合は、床の敷居や見切りをなくして仕上げる方法も一案です。上吊式引戸を採用すれば開けたときは床が続いた広い空間を感じ、閉めれば個室として利用できます。

上吊式引戸の金物にはL字開口のものがありますから、一部屋の中にL字の建具で仕切った小部屋を作ることができて使い勝手の応用が増えます。

上吊式引き戸L字タイプの例(Panasonic)

上吊式引き戸L字タイプの例(Panasonic)

 

 

狭い部屋の場合は折れ戸を取付けるのが効果的です。折れ戸のメリットは全開にしたときの幅が引戸に比べて間口を広くとれるため、空間が大きく開放的になります。引き戸の開閉時に扉が収まる空間が必要で、左右に扉たまりができますが、扉幅は狭いので思いのほか気になりません。古い建具を色々な方法で見直したら素敵な部屋に変身させることが出来ますね。

 

折れ戸の例(Panasonic)

折れ戸の例(Panasonic)