IC21のブログ

2016/04/22

賃貸住宅のセキュリティー①

こんにちは。ICです。

いよいよゴールデンウィークも間近。ご旅行などでおうちを留守にする日も多いことでしょう。

今回は2週にわたりセキュリティの高い賃貸住宅を実現させるコツをお話しいていきたいと思います。

 

空き巣被害が増加中

少し前まで日本は治安のよい国といわれていました。しかし、ここ10年で犯罪件数は増加し、道路や駅での殺傷事件の発生など、普通に歩いていても危険を感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

これは、侵入窃盗(泥棒)においても同様で、武器を持った窃盗団と呼ばれるような人たちが一般の家庭にまで侵入する時代になりました。平成21年の警視庁の調べによると、侵入窃盗の場所は「住宅」がダントツで64%、そのうち、一戸建て住宅24.6%、中高層住宅(4階建て以上)11.9%、その他の住宅27.5%(一戸建て住宅・中高層住宅以外の住宅で3階建て以下の共同住宅・テラスハウス等)となっています。「空き巣」による被害は51.9%と半分以上を占めていることから、留守中の防犯対策が非常に重要であることがわかります。

そんな状況にあって、防犯に対する意識は高まってきています。ホームセンターやインターネット通販サイトでも、防犯グッズは必ずといっていいほど目にします。もはや私たちの生活は、セキュリティ(安全性)なしでは成り立たないところまで来てしまったようです。住む人のセキュリティに対する意識が高まっている以上、住まいにセキュリティを求める声も増加します。賃貸住宅も例外ではありません。ここでは、セキュリティの高い賃貸住宅を実現する方法を検討してみましょう。

 

利便性も同時に確保

一般的に、セキュリティを強化すればするほど、二重に施錠するなど日常生活をするうえで手間がかかり、利便性という点から考えると面倒になります。また、補助錠や防犯アラームを取り付けたり、窓ガラス用のシートを貼ったり、と賃貸住宅でよく見かける後付けの防犯対策をした場合には、見た目が悪くなってしまうというデメリットもあります。

では、安全性を保ちつつ、利便性を高める方法を考えてみましょう。最初から窓ガラスを防犯ガラスにし、クレセント錠を2つ取り付け、玄関の鍵はダブルロックのディンプルキーや指紋認証キーにすれば、安全性を確保でき、見た目もスマートで、利便性が高まります。しかし、かなりの初期投資が必要となり、賃貸住宅では、セキュリティの高さを売りにした物件でない限り、このような初期投資は難しいでしょう。近年では、さらに安全性を求めて、集合玄関キーに静脈や声紋、虹彩認証システムなどを取り入れる分譲住宅で増えてきています。鍵を持たなくてもよいので便利ですが、入居者全員の登録が必要になるため、賃貸住宅では単身用ならまだしも、家族用で入居者が変わるたびにそれを管理するというのは、大変なことです。

これらのことを考えると、ある程度の防犯対策を施しておき、他は入居者自身が後付けで対応するのが一般的な方法といえるかもしれません。セキュリティに対する個人の考え方には違いがあり、安全性と利便性のどこで折り合いを付けていくかは入居者それぞれの考え方次第といえるでしょう。賃貸住宅に傷を付けない、跡が残らないタイプの防犯アラームや補助錠など、通販のカタログなどでも良く見られるほど一般的になりましたので、入居者にこれらの商品を紹介するとよいかもしれません。