IC21のブログ

2017/04/21

賃貸住宅の空室を防ぐ!【ニーズの深まる高齢者向けにするポイントは?①】

こんにちは、IC21です。

さて、「賃貸住宅の空室を防ぐ!シリーズ」から、ニーズが深まる高齢者向けのリフォームポイントを

お伝えしていきたいと思います。

 

「段差がないバリアフリーだけでは、もはや不十分!?」

 

日本は世界一の長寿国であり、老人問題は最重要社会問題として取り組まなければいけないテーマです。そんな中、まだまだ賃貸住宅における「高齢者向け住宅」の需要が乏しいのも現実。今後ますますニーズが深まる、高齢者が住みやすい住まいとはどんなものなのでしょうか?

 

一度は耳にしたことがある「バリアフリー」。段差がない空間という認識はもはやご存知でしょう。しかし、意外にも見落としがちなのが居室間の温度差。いわゆる「温度バリアフリー」です。季節の変わり目、気温の変化で体調を崩してしまうことがよくあるように、日々の体調を左右する温度差は大変危険。特に居室と、トイレ、お風呂との温度差は要注意です。ヒートショックという急激な温度変化で血圧が急降下したり、脈拍が早くなったりしてしまうことがあります。断熱リフォームをすることで、居室とそれ以外の温度差は少なくなります。しかしリフォームまで大掛かりなことをするのは大変ですので、手軽な方法としては浴室では暖房換気乾燥機をお風呂の天井に取り付けるとよいでしょう。また暖房便座を取り付け冬の間は常にオンにして蓋を上げておけばトイレ内の温度も多少上げることができます。入居者の側にもこうした使い方の注意を促してあげるとよいでしょう。他にも例えばシャワー給湯をすること。シャワーを使ってお湯を張るだけで15分に10度浴室内を暖めることが可能です。そして浴室のお湯の設定温度は41度にする事も重要です。ヒートショック事故の死亡者は41度をボーダーラインに増加が見られるようです。

図1

照度差も気をつけたいところです。高齢者になると視機能が落ちるため、高齢者の住宅では明るさが若年層に比べて2-3倍必要だと言われていますが、部屋全体を2-3倍にするという意味ではありません。むしろまぶしさには敏感になるので、光源が直接見える場合は特に不快に感じてしまいます。内装色は真っ白よりベージュのほうが反射しにくく、眩しさはやわらげられることがあります。一室一灯照明であれば調光機能のある照明器具にしたり、後から設置できるスタンドなどを想定したコンセント配置をしておけば、視作業する場所に照明器具を設置して明るさを調整できます。極端に暗いところに入るとしばらく周りがよく見えなかったり、夜中にトイレに起きることが多い高齢者にとって、急に明るい光を浴びてしまうことで刺激になり寝付けなくなってしまったり、と明暗のバリアフリーを考えることも大切です。

69357633_o2CIMG6273<足元灯や光源が目に飛び込んでこない照明>

そして、小さなことですが、照明は電球や蛍光灯の交換が楽に出来るようにしておく事もやさしい心遣いです。交換時に椅子や踏み台を使うと、落下による事故が起こりがちになるので、些細な配慮が安心安全の家といえるのでしょう。

 

カラーの面でも高齢者に優しいコーディネーションがあります。明度が低いほど(暗い色)、区別がつきにくいので、お年寄りだからといって茶系や紺色・緑色の落ち着いた色彩で内装をすると、色の識別が難しくなったりしてしまいます。コントラストのはっきりしない同系色同士の暗めの色にするのではなく、黒字に白や黄色、白地に黒や青などコントラストをはっきりさせることで、色により危険の認知ができたりすることもあるでしょう。