まるっとリノベで、空室0(ゼロ)へ
— 1棟から1部屋まで。賃貸デザイン実例 —
第1回 まとめて寄せて、空室フロアで用途拡大
今回から新企画がスタート。
よくある壁や設備を変える空室対策リノベだけではないアイディアを、対象物件の大きさごとに、ご紹介していきます!
第1回は、賃貸物件のワンフロアをまるごとリノベした事例をご紹介。
きっかけは、空室がかなり目立ってきたなぁ~というオーナー様の声から。
入居者が少なくなると、その物件に活気がなくなり、寂しい雰囲気が出てきますよね。
この東海地方の地上8階建ての築45年のマンションはまさにそういう状況でした。
3F~8F部分が、和室ばかりの3DKの賃貸物件。古さを感じるだけでなく、ターゲットとしてきたファミリー層の需要も減り、空室が目立ち始め、共用部も閑散としていたのです。
そこで、その中でも空室の多い6階部分(1フロア延床面積384㎡。3DK×6戸)で、入居しているのが1戸になったため、その方には別のフロアーに移動して頂き、思い切ってそのワンフロアのみを個室15部屋+リビングバー+DK+ライブラリー+洗面ルームで構成するシェアハウスにリノベーションすることに!
ある程度コンセプトのあるシェアハウスでなければ特長も出せないので、「リラックスバー」「Soho」「ライブラリー」「英会話」「ホームシアター」など、共用部には充実したライフスタイルを過ごしてもらえるテーマを設け、住居としてだけでなく、SOHO利用も可能な自由なフロアに変身させました。
入居される方の年齢層も幅が広がり、マンション全体が活気づく結果に。
その後も、空いたフロアを徐々にリノベーションしていく予定です。
収益的にも、稼働率80%想定でも25%程度はアップする計算になるので、リスクも大幅に減少しオーナー様には喜んで頂けました。
1戸や1棟という単位でなく、1フロアのみを別の形に変えるリノベーション。
同じ形にとらわれず、1フロアごとにテーマを変えてみるのも面白そうですね。