決め手のキッチン 設備
注目すべきキッチン設備
賃貸住宅のキッチン設備について様々なアンケートランキングを見てみると、単身・ファミリー共に上位に入っているのが「2口コンロ」です。
そこには、「焼きながら煮る」ような同時作業がしたい、1口コンロのキッチンは狭くて調理に不向き、という純粋な調理欲求や効率性が求められていると思われます。
それと同時に、2口以上のコンロがついているとキッチンスペースだけでなく部屋自体も広いに違いないというイメージで、必要条件に入れていることも考えられます。
ただ、キッチンの大きさとのバランスを考えずに「ファミリータイプには2口よりは3口コンロが良い」という思い込みで、作業スペースが狭くまな板も置けないという悩みもよく聞くので注意が必要ですね。
★作業する場所がないですね💦💦
さらに、インテリアコーディネーターとしてお客様のニーズを聞く中で注目したいキッチン設備を紹介します。
ファミリーはもちろん単身者にも意外と人気なのが、グリル付きコンロです。
以前はグリル=魚焼き機。そのため、「魚料理はあまりしないから不要」と言われていましたが、最近のグリルはトーストができたり揚げ物の温め直しをサクッと仕上げる機能、オーブン並の調理機能付きのものまであるので、コンロや電子レンジと同時に作業ができ、調理の幅が広がるだけでなく、家電を置くスペースもコンパクトで済むというわけです。機能の確認を含めて、キッチン入れ替えの際には検討してみたい設備です。
もう一つは、コンセントプレートの数と位置。時短調理家電が多く活用されるようになっている中、冷蔵庫用、電子レンジ用というだけでは数が不足しがちです。もちろん家電を置く場所を想定することは必須で、そこから場所や高さも検討しましょう。また対面キッチンにリフォームをした際にはコンセントプレートがあったら良い場所など、意識の更新も必要ですね。
★増える調理家電製品
入居者ターゲットとキッチンのマッチングについては連載前半で伝えてきましたが、自炊生活や“おうちごはん“が定着してきた中で、入居者が本当に求めるキッチン設備についても最新情報を見直しておきたいものです。