想いを飾る、冬のしつらえ
想いを、空間に宿す~三つの葉が語る冬のしつらえ~
こんにちはIC21です。
冬のある日、北の丸公園を歩いていて、ふと足が止まりました。
クロガネモチ、マンリョウ、ヒイラギ——三つの植物が、静かに並んで佇んでいたのです。
赤い実、鋭い葉、艶やかな緑。
どれも冬の空気に映えて、まるで何かを語りかけてくるようでした。✨



それぞれの植物には、古くからの意味があります。
- クロガネモチは「苦労がなく金持ち」と読まれ、商売繁盛や金運の象徴。
- マンリョウは「万の富」を意味し、静かな繁栄や陰徳を表す縁起木。
- ヒイラギは鋭い葉で邪を祓い、節分や年の変わり目に魔除けとして飾られてきました。
これらは単なる植物ではなく、暮らしの中に祈りを込める“しるし”として、昔から大切にされてきたのです。
今、私たちの暮らしは便利で洗練され、どこか均質になりつつあります。
似たような色、似たような家具、似たような間取り。
けれど、空間はもっと自由で、もっと個人的で、もっと物語を語っていいはずです。
「祈りのかたち」とは、心の奥にある願いを、そっと外に表したもの。
それは、好きな色でまとめたカーテンかもしれません。
旅先で出会った器や、祖母から譲られた布かもしれません。
あるいは、窓辺に置いた一輪の花や、静かに過ごせる余白のある椅子かもしれません。
インテリアは、ただの装飾ではなく、暮らしの中に込めた願いや想いの表現です。
だからこそ、流行に流されず、自分自身を信じて空間をつくってほしいと思います。
それが、インテリアコーディネーターとしての、ささやかな願いです。
この冬、三つの葉が語るように、あなたの空間にも、ひと枝の祈りを添えてみてください。
それはきっと、あなたと、あなたの大切な人を、そっと守ってくれるはずです。
日本橋にあるIC21は、
様々なインテリアの相談を承っております。
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