IC21のブログ

2025/12/08

想いを飾る、冬のしつらえ

想いを、空間に宿す~三つの葉が語る冬のしつらえ~

こんにちはIC21です。

 

冬のある日、北の丸公園を歩いていて、ふと足が止まりました。

クロガネモチ、マンリョウ、ヒイラギ——三つの植物が、静かに並んで佇んでいたのです。

赤い実、鋭い葉、艶やかな緑。

どれも冬の空気に映えて、まるで何かを語りかけてくるようでした。✨

それぞれの植物には、古くからの意味があります。

  • クロガネモチは「苦労がなく金持ち」と読まれ、商売繁盛や金運の象徴。
  • マンリョウは「万の富」を意味し、静かな繁栄や陰徳を表す縁起木。
  • ヒイラギは鋭い葉で邪を祓い、節分や年の変わり目に魔除けとして飾られてきました。

 

これらは単なる植物ではなく、暮らしの中に祈りを込める“しるし”として、昔から大切にされてきたのです。

 

今、私たちの暮らしは便利で洗練され、どこか均質になりつつあります。

似たような色、似たような家具、似たような間取り。

けれど、空間はもっと自由で、もっと個人的で、もっと物語を語っていいはずです。

 

「祈りのかたち」とは、心の奥にある願いを、そっと外に表したもの。

それは、好きな色でまとめたカーテンかもしれません。

旅先で出会った器や、祖母から譲られた布かもしれません。

あるいは、窓辺に置いた一輪の花や、静かに過ごせる余白のある椅子かもしれません。

 

インテリアは、ただの装飾ではなく、暮らしの中に込めた願いや想いの表現です。

だからこそ、流行に流されず、自分自身を信じて空間をつくってほしいと思います。

それが、インテリアコーディネーターとしての、ささやかな願いです。

 

この冬、三つの葉が語るように、あなたの空間にも、ひと枝の祈りを添えてみてください。

それはきっと、あなたと、あなたの大切な人を、そっと守ってくれるはずです。

 

日本橋にあるIC21は、

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