選ぶ から 感じる へ
「安い・高い・自分らしい」だけじゃない。
~感性が導く、インテリアの新しい豊かさ~
こんにちはIC21です。
家具やインテリアを選ぶとき、私たちはよくこんな基準で考えていませんか?
- 「安ければ満足」:コスパが良ければそれでOK。
- 「高ければ安心」:信頼できるブランドだから間違いない。
- 「自分らしければ満足」:好きな色、好きな形。自分の感性を大切にしたい。
どれも間違いではありません。
けれど、選択肢が増えた今だからこそ、「何を選べばいいのか分からない」という声も増えてきました。
そんなとき、そっと寄り添ってくれるのが、インテリアコーディネーターの存在です。
「選択肢の翻訳者」としての役割
「落ち着く空間にしたい」
「なんとなく居心地が悪い」
そんな曖昧な言葉の奥にある本当の願いを、コーディネーターは丁寧にすくい取ります。
たとえば「落ち着く」とは、
照明の色温度かもしれないし、
素材の手触りかもしれない。
その人の暮らし方や感性に寄り添いながら、言葉にならない想いを“かたち”にするのが、
プロの技なのです。
「空気感」をデザインする感性
家具やカーテン、照明の選び方ひとつで、空間の「空気」はがらりと変わります。
コーディネーターは、単にモノを並べるのではなく、その空間でどんな気持ちになれるかを設計します。
「この椅子は座り心地がいい」ではなく、 「この椅子に座ると、心がほどけるような気がする」 そんな体験をつくることが、仕事なのです。
「感性工学」という視点から見えてくるもの
ここで注目したいのが、感性工学という考え方です。
これは、人の感覚や感情を科学的に分析し、それをもとに製品や空間をデザインする学問。
つまり、「心地よさ」や「安心感」といった目に見えない価値を、設計に活かすためのアプローチです。
この分野の創設者とされているのは、広島大学の長町教授。
1980年代に始まり、特にマツダがアメリカ市場向けに初代ロードスターを開発する際に感性工学を応用したことで
海外にもその名が知られるようになったのです。日本発祥なんですね、素晴らしい!!!
Kansei Engineering で世界中で知られています。
また、たとえば、あるソファメーカーでは、座ったときの「包まれる感覚」や「安心感」を数値化し、設計に反映しています。
また、建築の現場では、床材の質感や音の響き、水のせせらぎといった要素を組み合わせて、空間の“空気”を演出する事例も増えています。
「心に触れる空間」をつくるということ
この感性工学を取り入れたインテリアは、単に「見た目が美しい」だけではありません。
それは、人の心の奥にそっと触れるような空間をつくること。
それこそが、本当に届けている価値なのです。
価格やブランドの“その先”へ
安さやブランド、自分らしさ。
それらを超えて、「この空間にいると、なんだか心が満たされる」という体験を届けること。
それが、インテリアの未来であり、感性という静かな力が支える新しい豊かさなのかもしれません。

気ぜわしい師走ど真ん中!!でも、五感いっぱいに働かせ、楽しみ、良き年末年始をお迎えくださいね。
日本橋にあるIC21は、
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