IC21のブログ

2018/09/28

すぐ使える!賃貸だからできるミセ方、ツクり方「デメリットもメリットにできる 凸凹・段差間取り」前編

 

賃貸オーナーにとって、どんな賃貸をつくるかはいつも頭を悩ませるところだと思います。最近では、賃貸入居者のニーズも様々になり、所有する物件でどこまでそのニーズに応えらえるか、どのように“ミセル”かが、入居者退去時のリフォーム・リノベーション時のポイントになっています。しかし、今のニーズに合っていない古い物件であればあるほど、賃料が下がってしまい、退去後のリフォームにお金を掛けられない、という話もよく耳にします。そこで、今回は古い物件でデメリットにみえる部分でも、ひと工夫するだけでメリットにミセルことができる方法をご紹介したいと思います。

 

●段差だって、ミセカタしだいで、カッコイイ!
今の時代、ユニバーサルデザインでフラットな部屋が当たり前。歳をとっても安全ですし、車いすでも生活しやすい部屋になりました。しかし、所有している物件に高齢者は住んでいますか?そうではなく元気で活動的な20~30代が入居者のターゲットならば、フラットにこだわる必要はないでしょう。むしろ、段差がカッコよく見える世代です!スキップフロアをわざと設けたり、和室を小あがりに作ったり、それが魅力的に見える人たちなのです。

Before After図面

Before Afterの図面

 

事例1の物件では、配管などの関係上、玄関・キッチンに続く、LDと洋室が下がっていて段差ができていました。賃料との兼ね合いを考えると、すべて床を上げてフラットな部屋にするリフォームは高額すぎ。かといって、このままの使いにくい状態だと、空室が続いてしまいます。そこでLD部分だけを嵩上げしフラットなLDKを作り、洋室部分は下がったままで段差を残しました。すると、広いLDKを確保できただけでなく、スキップフロアのあるオシャレな部屋に変身!下げたままの洋室の床材をLDKと同素材にすることで、引き戸を開けたときに空間がつながり、より広く感じます。ターゲットは20~30代のシングルまたはDINKS。フラットな暮らしに慣れているこの世代には、逆にこの段差が新鮮で、カッコよくみえるようです。段差部分に座ったり、モノが収納できたり、今までとは違う暮らしがそこにはある!と思ってもらえることが決め手になっています。

スキップフロアで広い空間を演出

事例1 スキップフロアで広い空間を演出

 

事例1-2は、戸建て賃貸の玄関。

玄関土間からの段差部分に、照明を仕込みました。こうすることで、段差をあがる面倒さよりも、オシャレさに目がいきますよね。

段差に照明を入れてオシャレに

事例1-2 玄関土間から段差部分に照明をいれてオシャレに