IC21のブログ

2019/12/27

空室理由から考える!~デメリットを魅力に変えるポイント  「キッチンが幅1500未満の狭い部屋」~前篇

賃貸物件を選ぶ際に重視するポイントは人によってさまざまです。家賃や最寄り駅からの距離・築年数を見て物件を絞り込み、最後の決め手が“設備や仕様”という人は多いようですね。

特に料理をする人にとって関心が高い設備はキッチン。言い変えれば妥協できないポイントでもあります。単身者向けの賃貸物件などに多く見られるのは間口1500mm未満のコンパクトなキッチンは、小さなシンクにまな板を置けないほどの調理スペース…。これでは料理を楽しむどころか物件自体敬遠されてしまうかも。
そこで、「狭いキッチン」を「狭いながらも魅力的なキッチン」へ変える方法をお伝えします。

 

単身・外食派には見た目をアピール
一人暮らしを機に自炊をする人がいる一方で、外食や中食と呼ばれるお弁当やお惣菜などで済ませる人は男性で約5割、女性で約3割という調査結果が出ています。※2012年「一人暮らしのビジネスパーソンの夕食に関する調査」(クロス・マーケティング社調べ)

料理が出来ない、料理を作る時間がないなど理由はさまざまですが、簡単な洗い物をする程度だったり電子レンジがあれば十分。キッチンを使う頻度は割と低いと言えます。そのような外食・中食派の人たちにとっては、キッチンの広さや使い勝手はさほど気にならないのではないでしょうか。また、料理はたまにするけれどそれ以上に見た目にこだわりを持ちたいといった人も決して少なくありません。そのような人たちにとって求めるモノはデザインや色など目に飛び込んでくる情報。生活感を抑えたシンプルなデザインのキッチンであれば間口が狭くてもアピールポイントとなるのです。

最近のコンパクトキッチンは以前に比べデザイン性に優れているものが多くなりました。取っ手の凹凸感のない扉やオールステンレスなど、どれも目をひきます。無駄のないシンプルなデザインのキッチンはそこにあるだけで絵になりますね。 (写真①)

 

目を引くデザイン性の高いキッチン

写真①:目を引くデザイン性の高いキッチン

 

1K、1Rなど部屋に入ってすぐ目にするのがキッチン、そんな間取りが多いのも実情。それが魅力的なキッチンであれば、その他の不満点を忘れるほどの満足度に変わるのでは。キッチンには重きを置かない人にとってもやはりなくてはならない設備。生活感を抑え第一印象を良くすることで物件のセールスポイントになるとともに、単身者や外食派といったターゲットを絞り込み入居率を上げることにもなります。