IC21のブログ

2021/01/15

実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「部分リフォームで差別化を狙う」~“北欧“ + ”カフェ“ のミックスインテリアpart2 ~前編


IC21のKobayashiです。

今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、

「部分リフォームで差別化を狙う」編です。

今回の物件のコンセプトは引き続き

“「北欧」 + 「カフェ」のミックスインテリア”のPart2

物件No.002 住宅地の2LDK

物件図面

**物件情報**
所在地:茨城県神栖市
構造/築年/規模:

RC造3F建/2009年/36戸
リフォーム予算:70万円程度
その他:

カードキー採用/浴室換気乾燥機付き

[Step3] デザインをする

今回は、アクセントクロスでも少し目先を変えて、クロス自体の柄選びではなく、クロスの貼り方でデザインするご紹介です。

この物件のリビングダイニングの壁は、柱・はり・キッチン前のコの字型の壁、隣室にも続く腰壁見切り材…と、壁に様々な凹凸があります。

それらを使いながら、アクセントクロスのみでどのようにインパクトをつけ、

コンセプトを表現するか。
広く大きな一面の壁がないので、

柄を魅力的に見せられない=柄がうるさく見えてしまいがち、

といったデメリットがある一方、

色々なところで貼り分けをして

それがオリジナルなデザインになる!

といったメリットがあります。

凹凸はあるが殺風景なLDKのクロス
凹凸はあるが殺風景なLDKのクロス

まず①腰壁見切り材の上下で貼り分けができます。

次に②キッチン前の壁は、LD側で過ごされる家族やお客様にとって目に付きやすいところ。

③柱型は構造とは関係なくても

水回りに配管スペースとして作られることが多く、

場合によっては小さな出っ張りが邪魔、

と思われるところなのですが、

アクセントクロスをうまく使うと

空間を引き締めるポイントになります。

さらに④には

廊下・隣室との境に幅180cm・奥行20cmの出っ張った壁があります。


これらをうまく活用するために、

使うクロスはすべて無地。

②と④に、北欧のナチュラル色を出せる色味、

グレーがかったブルーグリーンを。

①と③は北欧モダンを彷彿させるモノトーン、

特に③は引き締め効果の黒を使います。

そして最大の特徴として、カフェらしさを演出しながら、

実際に小さなお子様のいるファミリーが喜ぶ

“黒板クロス”を②③④に使っています。

例えば、③の黒い柱にはファミリーの伝言

スケジュールなどを描きこみ

④の広めのスペースには

お子様の落書きスペースにしてもよいですね!

お客様が来るときは、

カフェのように今日のメニューを描いてみたり、

季節のイラストでお部屋の模様替え気分も味わえます。

黒板クロスのブラックとブルーグリーン
黒板クロスのブラックとブルーグリーン

家の中なのにカフェ(お店)?

と思われる方もいるかもしれません。

「カフェスタイル」にはっきりとした定義がないのですが、

そこには“お友達とお茶をする”時のように、

居住者だけでなく招いた人も同じくらい寛げる空間

といった意味合いがあるように思われます。

豪華なレストランでも、お洒落なバーでもないけれど、

コーヒーや紅茶の似合うお店のような、

ちょっとした遊び心がある家をイメージしてみてください。

心地いい空間がイメージできますね

次回は実際に家具を配置した提案についてお伝えします。