IC21のブログ

2016/11/04

賃貸住宅の空室を防ぐ!【共用スペースに求められるもの②】

こんにちはIC21です。

前回に続き、

賃貸住宅の空室を防ぐ!【共用スペースに求められるもの】を考えていきます。

 

【あると便利な物、スペース 】

普段生活していて、これがあったら便利なのにと思えるのが、ポストや玄関ドアの前に荷物を仮置きするためのスペースです。ポストから郵便物を出したり、玄関ドアの鍵を開けるとき、両手に荷物を持っている場合は片手に全ての荷物を持ち直さなければなりません。かなりの重量になる事もありますし、持ち替える時に、荷物を落としかねません。土間の床には汚れるので、置きたくありません。そんな時、ちょっとした台でもあると、そういった心配はなくなり、スムーズに次の動作に移り易くなるのです。

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【空き住戸の活かし方】

住人の方に住んで頂くとなると、入居するまでの間の広告費がかかったり、それまでの間ずっと、部屋を空けておかなければならないという状態が続きます。必ずしも二年契約などの契約期間を結んで貸し出すのではなく、いっその事”多目的スペース”として、短時間の単位で貸し出すというのはいかがでしょうか。空き住戸を、同じ住まいの住人や地域の住人のための共有スペースとして、貸し出すのです。”貸し会議室”はありますが、一般の方向けの自由に多目的に使えるスペースとなると、町会の集会所や公民館、コミュニティ広場などが多いのではないでしょうか。しかし、場所によっては、予定がいつもいっぱいで、予約を取りずらいという所も少なくありません。

元気な高齢者の方が増え、老後を趣味の時間に当てようとされている方が多いです。そういった時に、空き住戸を時間貸しして下さる所があると、便利ではないでしょうか。部屋の広さにもよりますが、編み物教室、絵画教室、料理教室など。そば打ちやパン作りなどは、自宅でやると粉が飛び散って、後の掃除が大変です。みんなでわいわいしながら、いろんなパージョンを作って食べるのも、楽しいと思います。それからDIYスペース、子供会の催し物や誕生日会、クリスマス会など、様々な用途として活用できると思います。特に人口密度の多い所では、狭い土地に住宅が建ち並び、多種多様な方が住んでいます。ワンルームや狭い住宅に住んで居る方は、各自の自宅で多人数で何かをする時、「広いスペースが無い」「大勢集まる度に部屋を片付けたり、掃除をするのが大変」っと、思われている方も少なくないと思います。そういった点からも、需要はあると思います。大型の分譲の集合住宅では、初めから予備の部屋が用意されており、来客が宿泊もできるゲストルームとしても住人に活用されています。そこまで行き届かせなくとも、空き住戸の有効活用の一つとして、少しの間スペースを使って頂くという位の範疇の事として、捉えればよいと思います。

 

今は、空き住戸を減らす工夫として、家賃を下げる、内装、設備をきれいにする事以外の要素を検討しなければならない時代だと思います。どんな付加価値を付けられるか、それによって結果は違ってきます。その付加価値は、住人の求めている声に耳を傾ける気持ちがあれば、聞こえて見えてくると思います。分譲マンションを賃貸として貸している住宅も増えています。それらは元々の賃貸住宅に比べ、使われている建材や設備の仕様は良いため、住み心地も良く入居者に好評です。賃貸住宅においては、分譲マンションと同じ仕様でなくともそれに代わるプラスアルファーで、住宅の魅力は増すのではないでしょうか。どうしたら選んで頂けるかを考えた時、そこにオーナー側の力量が問われ、結果に差が出てくるのです。今一度、住人サイドに立って見て、何がプラスアルファーできるかを検討してみられると良いと思います。