IC21のブログ

2022/03/09

脱・定番リフォーム 発想の転換で築古物件がよみがえる  築古だから、くつろぎ空間を生む①

100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。  

今回から、新企画のスタートです‼ 「なるべくコストをかけずに、空室を減らす!」 

賃貸住宅リフォーム永遠の課題にとり組むための “発想転換”のきっかけと、デザインのアイディア実例をご紹介します。

時代と共に変化する住宅ニーズを敏感にキャッチして、築古物件をよみがえらせましょう‼  

 

築古だから、新築にないゆとり&遊びがあるもので・・・ [発想転換]  襖や長押、押入は、実はデザイン&ゆとりを生む

 

築古物件の住戸といえば、和室や押入で構成された間取りがまだまだ多いのではないでしょうか。

入居者のライフスタイルや清掃性はもちろんメンテナンス面からも、とにかく洋室に変えないと!と、床をフローリングやフローリング調素材に変えて、扉は開き扉に、押入はクローゼットに・・・とリフォームをしていませんか?

しかし、レトロ&ヴィンテージインテリアの流行は続いており、若い世代や益々増える外国人の目には和風要素はオシャレに見えたりするものです。

 

そこで、発想転換の1つ目! 和風内装に遊び心を加えてデザインの魅力に変えてしまいましょう! 

開口部(扉が付く部分)や、長押や柱の露出部などは、床材の張替え以上に躯体との絡みが大きく、リフォームにコストがかかってしまいます。 それらをうまく活かして、設備変更にコストを回した方が喜ばれるでしょう。

発想転換の2つ目! 「押入→クローゼット化 奥行モッタイナイ説」があります。押入の奥行(約90cm)をクローゼットの奥行(約60cm)に変更しても、扉の前にできた30cm程のスペースには何も置けず、変な窪みができるだけ。

中には、クローゼットの奥にデッドスペースを作ってしまっていたりする物件はありませんか? 他にも、和室には天袋や地袋、場合によっては床の間のような、ゆとりスペースが存在しています。

これらを全て、和室っぽい、古臭いなどといって潰してしまっていたりしませんか? 収納不足と言われる前に、使い道の提案や収納例を示して活用してもらいましょう。

 

  [アイディア実例]  襖をアートに。長押を空間のアクセントラインに。

 

発想転換ポイント1つ目の、和装を活かした遊びデザインが表現しやすいのは扉。洋室=開き扉だったものが、最近では引戸の良さが見直されていますね。

理由は、開け閉めの際のデッドスペースや“開けっ放し”にした時の開放感、間取りのフレキシブル性などありますが、今回はデザインの見せ場としての扉デザイン実例をご紹介します。

  実例① 押入や戸襖でクロス貼の建具に柄入りのクロスを貼ったもの。壁のアクセントクロスも良いですが、襖の枠が額縁代わりとなりアートのように見え、お部屋全体のデザイン性をグッと高めることができます。

ありがちなベースクロスを貼るよりもインパクト抜群ですし、他にも開閉の際に触ることが多い扉は無地よりも汚れが目立ちにくい点、扉の前には家具を置かないことからクロスの色柄を綺麗に見せることができる点などのメリットがあります。

柄入りクロスで和モダン

実例①和モダンな雰囲気で高級感もあり!

実例② 築古物件によくあるガラスの格子戸に色付きガラスフィルムを貼ったもの。ステンドグラスのように格子のマス目を使って色のバランスを見ながら貼ることでき、レトロデザインとしても新鮮でオリジナリティもあります。 透過性は活かされるのでお部屋も明るく、オーナーはもとより内覧者にもかなりの高評価をいただきました。  

ガラス格子戸

実例②三色使ってデザイン!

  他に、和室ならではの長押や柱を黒や茶系の塗装(マット系や素地を活かす塗装がお薦めです)で和装としての気品を表現したり、お部屋やアクセントクロスの色に合わせたカラー塗装(実例③)をすることで、広く間延びする壁のアクセントにもなります。特に長押は、ハンガーを使って洋服やアートを掛けることもでき、デザインだけでなく実用性もあります。

長押をカラー塗装 アクセント

実理恵➂カラー長押でアクセント

  発想転換ポイント2つ目の実例として、奥行のあるクローゼットのスペースはそのままに、ハンガーパイプ2本を、前後と上下段差をつけて取り付けたものです。 クローゼットの幅自体は同じでも、1.5~2倍の収納量を得ることができ図面にも「大型クローゼット」と表記でき、IC21では「押入→クローゼット化」提案の定番となりつつあります。(実例④)

ハンガーパイプの活用で大容量

実例④前後上下二段で
大容量!

もう1つ収納スペース提案は、個室2部屋が横に並びその間に押入が互い違いにあった間取りで、片方をリビングとして使う間取りに変更した際の実例です。間口が狭くて使いづらかった洋室をリビングにした際に、壁のセンターにはTVボードを置く窪み(奥行30cm弱)を作り、左右に収納を配します。寝室(元和室)の中央に55cm強のクローゼットスペースと、壁の外側に付ける引戸(枠を作らず天井に吊るアウトセット扉)を付けています。

間取りごとゆとりを持たせるコンセプトのリフォームで、収納の場所と使い道をわかりやすく、他物件と違う工夫として物件価値を高めました。(実例⑤)

リフォームデザイン

実例⑤テレビボードスペースの裏にはクローゼットリフォームデザイン

 

IC21では

オーナー様のご要望を最大限に生かして、

予算にあった「差別化できる」リフォームを実現。

リフォーム・リノベーションについても

是非お問い合わせください。