IC21のブログ

2023/01/18

新生活様式で変わる賃貸&デキるインテリア 多拠点居住に備えた賃貸にする②

100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。

 

  新型コロナウイルスにより大きく環境が変わり、“新しい生活様式”を求めて人々の暮らしが変わりつつあります。

単なるウイルス対策だけでない、新しい暮らし方ができる住宅を提供していくために原状回復などのタイミングで手を加えられるポイントを紹介していきます。

前回に引き続き 多拠点居住に備えた賃貸にする をお伝えします。  

 

ホテル暮らしのような非日常性を

 

事例①の賃貸住居は、専有面積が約44㎡あるため1DKも実現可能な広さの案件でしたが、あえて開放感のあるワンルームにし、小上がりの畳空間をつくったものです。  

 

小上がりの畳スペース

事例①小上がりの畳スペース

 

最寄り駅からは少し距離はありますが、観光地に近いということもあり“和モダン旅館の一室”をコンセプトにしています。

そうはいっても、浴室・洗面・トイレなどの個室化される水廻りは広さだけでなく賃貸住居に求められる機能性設備(浴室換気乾燥機やウォシュレットなど)を完備し、逆に居室内に丸見えになるキッチンは流行感のあるフレームキッチンにして空間に溶け込ませました。

和空間にはこだわりを持たせ、地袋や違い棚、丸窓をイメージした障子を取り入れつつ、畳下収納などの機能性も持たせています。

多拠点居住や転住生活を実現しやすい人は、家族人数の少ない単身者やディンクスが多く、ミニマリストの傾向が強いといわれているため、とにかく部屋数を多くしたり収納を設けるというよりは、非日常空間をつくることを大切にしましょう。

さらに、非日常感の演出は専有部だけではなく、エントランスホールや階段室といった共用部も内装や照明を使って事例②のように作りこめると物件完成度が上がります。

 

玄関

事例②エントランスに間接照明とアートを

 

エントランスの一部にちょっとした家具を置きラウンジのような空間をつくれば、複数の拠点を巡る入居者に”気持ちのゆとり”という満足感を提供できます。  

 

家具・家電付き、すぐに暮らせる賃貸を

もう少し手軽にできる工夫として、家具・家電付き物件にすることをお薦めします。

立地条件などを気に入り見に来た内覧者に、すぐにでも暮らしたい、暮らせる、と思わせるために有効です。

彼らは、その土地での魅力的な暮らしの次に、手軽さや気軽さを求めており、事例➂のように必要最低限の家具と、冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機・エアコンといった家電、見落としがちなカーテンまでが揃っていると万全です。  

 

賃貸マンション備え付家具

事例➂ 備え付家具

 

場合によっては、なかなか入居者がつかない1F空室に参考④のようにランドリーコーナーを設けるなどすれば、非日常性+暮らしやすさを得られる物件になるでしょう。  

 

共有ランドリールーム

事例④コインランドリー

 

また、シェアハウス暮らしを拠点の1つにする若者も少なくなく、個室は眠るための最低限の家具があり、共用部にはキッチン他水廻り設備と一人では持てないような家電を使える以外に、趣味の合う住人とのコミュニケーションの場としても活用しているとのことで、空室の多い案件であれば思い切ってシェアハウス化を検討するという手もあるかもしれません。  

まだまだ開拓余地のある多拠点居住用の賃貸案件ではありますが、通常の賃貸仕様で長引く空室問題に悩んでいた物件こそ、こういった生活様式の変化を転機としてとらえることで、人の出入りが生まれ、物件としての活性化を促すことができるのではないでしょうか。  

 

 

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