IC21のブログ

2019/06/14

デザインと機能のバランスが大事~キッチン~前編

節約志向、健康志向の高まりから家食が見直されている昨今、水回りの中でも使用頻度の高いキッチンは、賃貸住宅であってもこだわりをもって選びたいという人が増えています。そのため、清潔感があり機能的な水回りは賃貸住宅を選ぶ時の重要な決め手の一つ。使い勝手がよく、見た目にもおしゃれなキッチンは他の物件との差別化になるのではないでしょうか。
今回はそんな賃貸住宅での魅力的なキッチンづくりのポイントをお伝えしていきます。

 

料理をする人が増加
都心の1Rの賃貸住宅では、広さに制限があるため、従来ではミニキッチンが主流でした。しかし家食ブームの高まりによって、一人暮らしの男性でも料理をする人が増えており、現在の賃貸住宅ではミニキッチンでは不十分となっています。
自炊をすることが多い人にとっては、使いやすい広さのキッチンは住まい選びの重要なポイント。適切な作業スペースがあり、キッチン周りで使用する様々なものを置くスペースや収納量を確保したいと考えると、W1500以上は欲しいところです。コンロも2口以上が望ましいでしょう。料理好きの人にはガスコンロも根強い人気がありますが、IHコンロはお手入れがしやすく安全性が高いため、入居者にもオーナーにも人気があり、採用される物件が増えています。

 

IH2口コンロのカラフルタイル壁

(写真1)IHコンロ(2口)を採用した事例

 

また、冷蔵庫や食器棚スペースが使いやすい位置に確保できているかに加え、食卓との動線も大切。スペースに余裕があれば対面キッチンを検討するのも良いでしょう。会話を楽しんだり、テレビを見たりしながら作業ができ、開放的で明るい対面キッチンは強い人気です。最近では吊戸棚を設置せず、リビングダイニングとキッチンとの一体感をより高めたオープンキッチンも増えています。その場合は収納力を補うために、背面に家電収納や食器棚を設置するとより使いやすいキッチンスペースとなるでしょう。備え付けでなくても、食器棚スペースはしっかりと確保したいところです。

 

(写真2)オープンキッチンに食器棚を設置した事例

 

限られた面積の中でキッチンにどれだけのスペースを割くかは難しいところですが、適切なキッチンスペースを確保することにより家事効率が高まります。また、キッチン内で収納が完結することにより、リビングダイニングをすっきりと使えるというメリットもあります。

次回は「デザインと機能のバランスが大事~キッチン~後編」です。