IC21のブログ

2018/02/09

読めば解かる!デザインリフォームの見せテクとプロの常識 / 浴室①

寒い日が続いておりますが、皆さまお変わりありませんか?

IC21事務局内ではしっかりと流行りに乗って、猛威をふるっているインフルエンザに感染してしまったスタッフが二人ほどおりました。うがい、手洗いをしっかりしていても、なるときにはなるものなのですね。。。

そんな中、免疫力を上げておくのは、病気を防ぐにはとても大切なポイントです。

今週、来週は、免疫力を上げるのに有効的なお風呂についてのお話です。

 

浴室は誰にとっても、身を清める場所ですが、湯船につかりリラックスできると気持ちも落ち着き、一日の疲れを取る大切な場所と考える人も多いと思います。賃貸住宅の浴室の場合、狭く窓が付いていないものが普通だと思いますが、気に入らないからと言って入居者が勝手に間取りを変える事はできません。しかし浴室を大切に考える人にとっては、浴室内での時間の使い方、活用の仕方次第では生活の質や、快適さまで大きく向上すると感じられるでしょう。

たとえユニットバスであっても、工夫次第でその空間内の満足度は違ってきます。思い切ってより満足して頂くために手を加えてみましょう。それによって、住まいの中で入居者にとっての至福の場となればきっと長く住んでいただける物件となるのではないでしょうか。

 

リフォームテクニックと注意点1 ~設備機器交換

住宅も10~20年と経過してくると設備機器は古くなり、空室対策として取り替えようかどうしようかと検討するオーナーさんも多いのではないでしょうか。水廻りの設備機器の支障や内装のいたみが大規模なリフォームをするきっかけとなる場合も少なくありません。特に浴室は湿気が多く、カビが生えたり内部も腐食しやすい場所です。設備に支障が出ているようでしたら、修理を行うより全面的に新しい物に取り替えた方がよいでしょう。

全面的に水廻りのリフォームをする場合には、これを機に間取りや配置、動線の整理もしましょう。それに伴って使用できる設備機器のサイズも決まってきます。サイズ以外にも、時代の流れと共に、入居者の要望・需要も変わって来ています。暗く狭く寒い浴室、トイレが当然の時代から、現在は学生向けのワンルームでもオールインワン(トイレ・洗面・お風呂の三点セット)が敬遠される時代です。時代に合わせたクオリティのものを選定しましょう。

昔ながらのバランス釜であれば思い切って給湯器を使用したユニットバスへの交換がおすすめです。利便性があがるのはもちろんのこと浴槽そのものが広くなったり、入居後の掃除もしやすく清潔感があります。

給排水を変更する場合には配管の位置の確認が重要になります。既存の配管位置から大きく浴室を移動することは難しく、工事費もかさみます。排水に問題のない勾配がとれるか、床下の確認も必要となりますので専門家と一緒に慎重に進めてください。

毎日使用するところですので、無駄な動線をなくし、限られた面積の中で、いかに使用しやくするか検討しましょう。

 

リフォームテクニックと注意点2  ~間取り変更

賃貸住宅の浴室に、ユニットバスを使用している集合住宅は多いと思いますがその種類は様々。浴室、洗面所、トイレが独立しているタイプであれば、複数人で同時に使用できるので便利で、入居者の満足度も高いのですが、単独にスペースをとるので、面積に余裕がないと他のスペースが狭くなります。現在一緒になっているものを分けるとなると、配管経路が長くなったり、スペース毎に壁や造作を作るので、コストがかかります。

2in1と言われる、同じ空間に二つの設備機器が設置されている場合、浴槽+洗面スペース、又は浴槽+トイレ、またはトイレ+洗面スペースのいずれかの組み合わせになります。一つのスペースに二つの設備スペースが入ると、複数人で使用する際不便を生じますのでどれを独立させるかはターゲットによって検討が必要。使用頻度の高いトイレを独立させれば来客やファミリーは、使用しやすいですね。単身、もしくはDINKSであればトイレ+洗面スペースもお勧め。お風呂を使った後でも脚をぬらすことなくトイレ・洗面が使え、脱衣所としても使えます。

3in1、いわゆる三点セットは 同じ空間に、三つの設備機器が設置されています。不人気設備のナンバーワンのように言われていますが、一つのスペースに三つの設備スペースが入っていますので、スペースが狭く済むというメリットもあり、その分居住スペースは広くなります。実際、単身者へのアンケートでは、バス・トイレを分けることにより「駅から遠くなる」「家賃が高くなる」のであれば三点セットを選ぶという結果もありますので、無理に分けるよりは後述の内装や小物で勝負することもできます。

 

リフォームテクニックと注意点3 ~内装変更

全面的なリフォームは、もちろん工事期間も長くなり費用もかかりますが、浴室は肌に直接触れるので入居者にとって不潔感のないことがとても大切。内覧時に黄ばんだ浴槽やカビの生えたシャワーホースが目に付いては、まず選ばれることはないでしょう。

浴室内に、そこまでのいたみも無く、設備機器にも支障が出ていないようでしたら、まずはそうした不潔感をなくすためのリフォームをしましょう。黄ばんだ浴槽は塗装することができます。真っ白になるだけでも清潔感はぐっとあがります。入居前のクリーニング時に防汚効果のあるコーティングをかければ美しさを長く維持することができます。

もう一歩進んだリフォームであれば、空間内のイメージチェンジをしてみましょう。

一つ目は浴室の壁面に装飾性の高いシートを張る方法です。様々な模様や色合いのシートがあるので、お部屋全体のコンセプトにあわせることもできます。例えば、一面だけアクセントとして重厚感のあるダークブラウンや木目模様のシートを張り、他の面はホワイトを基調としたカラーにすれば圧迫感もなく、空間にメリハリが出て、真っ白なユニットバスとは同じ空間とは思えないほど雰囲気が変わります。

二つ目は、浴槽と同じく壁面も塗装することができます。色を女性の肌が美しく見えるよう淡いピンクに変えてイメージチェンジするのもよいかもしれません。

全面的に手を加えるだけのコストがない場合は部分的にイメージチェンジ。シートをアクセントとして帯状に貼るのもよいでしょう。もっと気軽にできるDIYでは白一色の100角タイルでは寂しいので、表面にランダムにアクセントカラーや模様のシートを張るというのも楽しく効果的です。その場合、タイルの縁の曲線でシートがはがれないよう、小さめにカットするようにしてください。

シートを貼って清潔感ある浴室に

「3Mダイノックシート」施工例 施工前

「3Mダイノックシート」施工例 施工後