IC21のブログ

2016/04/15

収納回りのリフォーム② リフォームで使いやすく・楽しく・美しく

こんにちは。IC21です。

桜の季節も終わりに近づき 新緑すがすがしい季節の到来です!

今回は 前回に引き続き 賃貸住宅における収納について一緒に考えてみたいと思います。

 

3)統一感を出した見せる収納

収納は物を入れたり保存しておくためのものです。当然、機能的な側面がもっとも優先されます。保存しておく物の機能を考えたうえで、どれくらいのスペースが必要か、どこに必要かが決まってきます。しかし収納の側面にはもう一つあります。それはインテリアという側面です。

雑多なものを収納するスペースは隠しておかなければなりません。食品庫や押し入れがむき出しになっていては落ち着きません。その一方、見せることを前提につくられた高価な食器などを飾るガラスばりの食器棚があります。こういった収納は、機能的な面よりも「見て楽しむための収納」といったインテリア性が高くなります。本棚もむき出しです。必要なものをすぐに取り出す、という機能的な側面を重視した収納といえますが、見せ方によってはとても素敵なインテリアです。

見せる収納を考える時、機能的な側面をふまえた上で、さらにどういったことを考えなければならないでしょうか?「見せる」ということ、当然そこには誰かの「意図」や「意思」が入っています。素材や色や形が統一してあったり、シンメトリー(左右対称)に配置してあったり、何かの規則性があったりすると、人は安心や心地よさを感じるものです。

たとえば、本棚やラックに同じサイズ、色、素材が同じユニットボックスを並べます(写真-1)。すっきりと並び、統一感があって、ちょっとおしゃれな感じがしませんか?もし大きさも、色も、素材もすべてまちまちだったら、一つ一つがどんなに高価でおしゃれなものであっても、ただ雑然とおいてあるだけで、見せる収納とはいえません。

カフェカーテン

写真-1 オープン棚にユニットボックスを並べた例

 

統一感、シンメトリー、規則性といった点を兼ね備えた見せる収納の代表が、最近よく目にする壁全体のシステム収納です。同じ素材、色、形の棚が、規則的に整然と並んでいるので、見た目に美しく、心地よく感じます。壁の色に近い色を使えば、部屋全体の統一感もうまれます。AV器機も一体となったものもあり、機能性、インテリア性両方をそなえたすぐれた収納です。ファミリー向けの物件など、ちょっと広めでゆとりのある物件に設置すれば競合物件との大きな差別化が図れるのではないでしょうか(写真-2)。

壁一面のシステム収納にはコストがかかります。ファミリー向けの物件などは、家賃との費用対効果で可能ですが、単身者むけの狭い物件や、築年数のたった物件では、費用対効果が悪かったり、取り付け自体が不可能だったりと導入は難しいでしょう。けれども、見せる収納という考え方は十分に応用できます。

 

壁面収納

写真-2 壁に同化させた壁面収納。オープンで見せる収納と扉付きの収納でメリハリを出す例(大谷産業Gallery収納より施工例抜粋)

 

 

たとえば、女性向けの物件などに、キッチンならありがちの吊り戸棚をやめて、棚板2枚だけのオープンなキッチン収納を作ってみてはどうでしょうか。そこにお気に入りの食器を並べてみたり、いろいろな種類のジャムの瓶や、カラフルなリキュールの瓶を並べて楽しんでもらえるかもしれません。友達を呼んで、ちょっとカフェ気分を演出して楽しんでもらえるかもしれません(写真-3)。

ディスプレイ

写真-3 棚板にディスプレイを楽しむ例

(仏DE TONGE社キッチンより抜粋)

 

また、居室の壁に棚板を取り付けることで、ちらかりがちなCDや雑誌を並べて楽しんだり、フックなどのついたレールなどを壁に取り付けて、洋服や鞄、身の回りの物をディスプレイ感覚でかけて楽しんでもらうこともできます。もしこの物件が若者向けの場合なら、棚板やレールに個性的な形や素材のものを選んだり、壁紙や建具などとコーディネートする色のものを選んでみるのもよいかもしれません。ちょとした工夫で若い人たちの気持ちをつかみ、物件の差別化になるかもしれません。ただし、素材や形、取り付ける場所など、きちんと計画されたデザインであることが必要です。人を引きつけるデザインにはバランスがあり、悪くするとかえって取ってつけたようなチープな雰囲気の部屋になってしまうことがありますので、専門家にご相談されるのも一案です。

 棚板