IC21のブログ

2021/02/05

実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「表層リフォームでターゲットを絞り込む」メンズラグジュアリー”大人の男の上質“ 続編 ~前編


IC21のKobayashiです。

今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、

「表層リフォームでターゲットを絞り込む」の続編です。

物件のコンセプトは引き続き

“「メンズラグジュアリー~大人の男の上質」 ”

物件No.001 北関東近郊住宅地の1LDK

メンズラグジュアリーのレイアウト例

**物件情報**
所在地:茨城県神栖市
構造/築年/規模:RC造3F建/2009年/36戸
リフォーム予算:50万円以下
その他:ペット飼育OK物件

[Step3] デザインをする

実際の内装、クロス選びについてご紹介します!

賃貸物件といえば、ベースは白・アイボリーが大多数なのだと思いますが、

最近ではアクセントクロスを取り入れる物件も増えてきました。

賃貸物件のアクセントクロス選びは、

家具がない状態でお部屋(もしくは写真)を見た時に、インパクトに残るかということ。

かといって、それが悪浮きしてしまわないか、

住んでからうるさ過ぎないか、

に注意しましょう。

もちろん、流行に応じたカラーセレクトも必要になってきます。

今回の場合は、コンセプトがしっかりとあり、

アクセントクロスは選びやすいため、

あえてここではベースクロスについて書きたいと思います。

ダーク系のクロスをアクセントに選ぶと

どうしてもベースクロスとのコントラストが強過ぎて、

プライベート空間として

落ち着かないといった現象があります。

そこで今回は、ベースクロスに真っ白ではなく、

薄いグレージュのクロスを使い、

空間をまとめました。

 次に、アクセントクロスを貼る場所ですが、

部屋に入ってすぐに目に入る壁、

広くて窓のない平面といった壁の

アクセントだけでなく、

柱や梁(今回:アクセントクロスを

さらに引き締める役割でチャコールグレーを採用)、

平面でも想定される家具の高さを考慮した

“貼分け”など様々。

安価なクロスでも、場所や組合せ方、

分量などで、個性的な空間を無限に表現可能です。

これには、やはり経験値が必要になってきますが、

是非とりいれてほしいもの。

次に、デザインだけでなく、機能性素材についてです。

施工性やメンテナンス、コスト的にも賃貸物件で

使いやすいのは、やはりビニールクロス。

その中だけでも、消臭・抗アレルギー・防汚クロスなど、

種類は様々です。

本物件は、ペット飼育OK物件ということもあり、

ベースクロスに、撥水トップコート+表面強度UP+抗菌機能が付加されたクロス

を採用しました。

こういったクロスを、

ターゲットに応じてセレクトしていきましょう。 

床材に関しても、

クッション性や防滑などの機能に特化し

ペット向けや高齢者向けなどと

謳っている商品もありますので

検討したいものです。

 次回は、物件の販売促進についてのご紹介です。