IC21のブログ

2016/09/02

賃貸住宅の空室を防ぐ【機能とデザインのバランスのとり方②】

前回に続き、機能とデザインのバランスのとり方についてお伝えします!

 

コミュニティー重視型賃貸住宅は、居住の形態から大きく3つの型に分類されます。

それぞれその特徴および、共用スペースとしての機能と、そこに求められるものについてみていきたいと思います。

 

タイプ1 オーナー・管理会社主導型

入居者参加の企画を実施、交流の深まる共用スペースの充実を

一つめは、管理側が共有スペースの充実を図り、入居者参加の企画を実施するタイプの賃貸住宅です。各住居とは別に、中庭や屋上庭園、コモンルームと呼ばれるパーティーを開くスペースなどが付加価値としてもりこまれます。イベントなどは、当初運営会社が企画することが多いようですが、次第に交流が進むと入居者が自主的に企画するなど交流が活発になります。こうしたソフト面での働きかけで、住民コミュニティーが構築されれば、“ぜひ、ここに住みたい”といった賃貸物件の評判にもつながっていくようです。入居者同士、更には管理側が互いに交流しやすいような生活環境をつくる。そのためには住民と管理側が顔を合わせ、交流しやすいようなハード面でのプランニングも大切です。このタイプでは、こうしたハードとソフト両面からの働きかけで相互の交流をゆるやかにしかけつつ、住民自らがコミュニティーを構築できるような、心地よい「共用スペース」が求められます。

 

タイプ2 シェアハウス型

共有の価値観を生み出す、共有スペースの快適度がカギ

入居者間の交流の深まりが入居率に反映される「シェアハウス」。その中心的役割を果たすのがリビングです。リビングが狭ければ交流は生まれにくく、やはり人数にあったリビングの広さ、そして快適性が重要です。マナー違反などは快適性を損なうので、入居者を面談で決める場合もあるようです。今注目の女性専用の人気シェアハウスなどでは、互いに素敵と感じるファッションなどを刺激し合うといいます。リビングでの何気ない会話から共有の価値観が生まれるのか、そこではオーナーと居住者が互いに素敵と思うインテリア空間もつくられ互いに共感を呼ぶといいます。共有意識を通してコミュニティーが形成されると、おのずとその建物のデザインやくらし方に魅かれる同じ嗜好の人たちを新しく魅きつけます。そしてそこはただの集合住宅ではなく、“共にくらす、素敵にくらす魅力ある空間”へと変わっていくでしょう。

 

タイプ3

居住者が主体で、広く豊かな人間関係と理想のくらしを実現

居住者主導型居住者が、料理や、菜園の水まき、戸締りの確認などの共用部分の管理も含め、主体的に活動、その方向性を決めていくスタイルの賃貸住宅。世代や年齢を問わず、人との新しい関わり合いを形成しながら、より自由に楽しく、安心できるくらしを実現しようとするくらしの形態です。「コレクティブハウス」はこのスタイルにあてはまります。建築段階から居住希望者が空間づくりに参加するなどして、自分たちのくらしを主体的に組み立てていくところに特徴があります。このタイプの賃貸住宅は、住居の間取りは比較的コンパクトで、そのぶん、各住戸が独立したすまいの延長として共有スペースをもちます。生活の一部を共同化し合理的なすまいとすることが求められ、家事室や洗濯室、テラスや和室といったスペースを共有します。住む人も変わればくらしのスタイルも変わる。「コレクティブハウス」は自由な発想で形成されるのでそのくらしの形態も多様です。