IC21のブログ

2022/09/07

脱・定番リフォーム 発想の転換で築古物件がよみがえる  相続した古い戸建は、壊す眼前に貸す①

100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。

「なるべくコストをかけずに、空室を減らす!」 賃貸住宅リフォームの永遠の課題にとり組むための “発想転換”のきっかけと、デザインのアイディア実例をご紹介します。

時代とともに変化する住宅ニーズを敏感にキャッチして、築古物件をよみがえらせましょう‼    

 

発想の転換

ファミリーではなく、小分けでシングルに貸せる

かつて両親や兄弟、姉妹と暮らした一戸建ての実家。両親が亡くなり相続する際に、もう誰も住まないからという理由で、建物を壊して土地だけの値段で売却するケースや、そのまま表装替えをして一戸建賃貸として、ファミリー向けに貸すケースもあります。

ただ最近は、若いファミリー世帯でも低金利のローンで新築戸建てを購入できるようになり、借り手がなかなかつかず、空き家状態になってしまうケースも多々見受けられますね。

そこで、立地が良ければ、部屋や収納を小分けにして4畳半くらいの個室を数個つくった間取りに組み替え、設備や機能が充実したLDKのある、住む人たちが程よい距離感を保てるアットホームなシェアハウス戸建てにする、というのも一つの方法です。  

 

アイディアと実例

戸建てならではのアットホームなインテリア

 

今回ご紹介するのがまさにその実例。

相続した木造2階建ての一戸建てを以前はファミリーに貸していたものの、空室になってからは借り手がつかず困っていたそう。

築33年で、5DKの間取り、最寄りの駅からは徒歩15分の物件です。

図面

図 Before 5DKの間取り

 

電車通勤するには条件が少し悪そうに見えますが、実はこの地域は空港へのアクセスがよい立地。

タクシーなどで通勤する空港勤務の社会人をターゲットにできそうです。

また間取りは5DKから7DKに変更でき採算がとれることから、ターゲットを20~30代の女性にした、女性専用のシェアハウスにリノベーションしました。延べ床面積が100㎡以上あったので用途変更もしています。

もともと5DKだった間取りを7DKにする際にこだわったのは、各個室の広さ。ベッドとデスク&チェアが置けて、ちょっとの余裕がある「4畳半以上」を確保すること。

収支を優先し、個室を狭くして数を確保する物件も見かけます。

しかしターゲットは20~30代の社会人女性ということからも、個室の数よりも「広さ」を優先し、採光のしっかりとれる窓を設け、帰宅後は個室でもくつろげるようにしました。(図Before After)  

図面

図 After 7DKの間取り

内装のコンセプトは「ナチュラルヒーリング」。 自然の中にいると癒され安らぎ、心身ともに活力が湧いてきます。そんな内装を目指しました。

フローリングや家具は、ナチュラルな木目とし、アクセントに柔らかい色合いのピンクやグリーンをセレクト。

個室には無地のクロスを、入居者が集うダイニングリビングには鳥や木を描いたクロスを施しました。

ソファを置くスペースがとれないので、ゴロっと寝転がることもできる畳収納ユニットを代わりにおいて、テーブル反対側にはダイニングチェアも設置。

朝や夜などシーンごとに、思い思いのスタイルで過ごせるように家具をレイアウトしました。(実例①、②)  

アクセントクロス

実例①個室にアクセントクロスを

アクセントクロス

実例①個室にアクセントクロスを

工夫した家具のレイアウト

実例②思い思いに過ごせる畳収納ユニットのダイニングセット

 

みんなで共用するキッチンは、オープンキッチンにし、同時に調理しやすい横並びのコンロや幅広のシンクをセレクト。 今人気のキャンプ飯を楽しめる燻製やローストが作れる家電も奮発して設置。

入居者同士がワイワイ楽しくパーティーもできる、戸建てならではのアットホーム感を演出しました。(実例➂)

共有キッチンスペース

実例➂機能充実のキッチン

 

そしてこの物件最大の魅力が、女性に人気の美容家電を使ってセルフエステできる美容ルーム。

スチームを使った美顔系の家電だけでなく、疲れを癒すマッサージチェアなども設置。 間取り変更で確保した7部屋のうちの1部屋をこの美容スペースに割り当てました。

この部屋を貸せばもっと収支がよくなるのに…という声もありますが、人気の美容家電やマッサージ器具を自由に好きな時に使えるのは、美や健康に興味のある女性にとって大きな魅力になります。

実際、この物件でも、周辺のシェアハウスよりも賃料をアップして貸すことに成功しています。(実例④)  

共有スペース 美容ルーム

実例④美容家電が使えるエステルーム

 

もともと5DKの一戸建てファミリー向けだった賃貸物件を、6DK+美容ルーム付の戸建てシェアハウスに変更したことで、改装前の賃料の2.5倍以上を得られる物件に生まれ変わりました。

シェアハウスを運営する会社に費用を支払ったとしても、物件を相続したオーナーには1.5倍の賃料が確保できており、喜んでいただける物件になりました。

狙い通りのターゲット層が入居し、満室となっています。

空き家になった戸建ては、分かりやすいコンセプトと、充実の機能、そして、程よい広さに小分けした個室数の確保で、思いのほか収支の取れる物件に変わることもありそうですね。  

 

 

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